『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

芸術の鑑賞には…

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土曜日、アートテラー・とに~さんのアートツアーに参加しました。

ギャラリーを3ヶ所巡るツアーだったのですが、 その中のひとつが、銀座 永井画廊でした。 そう、こちらは『開運!なんでも鑑定団』の鑑定士でもお馴染みの 永井龍之介さんのギャラリーです。

永井画廊では、現在 アールブリュットの巨匠ハンス・クルージー展が開催されており、 それが観たくて今回参加したのでありました。

アールブリュットとかアウトサイダーアートというと、 障害者による芸術なのかと思っていたのですが、 永井先生の解説のおかげで、初めて、実は 「障害とは関係なく【芸術教育を受けていない人】による芸術」 なんだと知りました。

ハンス・クルージーという画家は、 日本では大阪で一度、永井画廊が二度目の紹介だそうで まだ日本では名前の知られていない作家です。

永井先生はギャラリストなので、 ギャラリストとしての視点で今回紹介されていたとは思うのですが 売れ行きが安定した作家でなく、 永井先生の目と感性に沿った作家を自信を持って薦めている姿勢に とても心を打たれました。

芸術作品を買うのにはもちろん、ただ美術館で鑑賞するのにも 観る側の感性を磨いておくのはとても大切な事だと改めて思いました。

今、麗子像でおなじみの 岸田劉生さんの「内なる美」という本を読んでいるのですが、

美が卑近なら素人解りがするのだけれど 反対に卑近なるものを美にして表したのは 素人にはむずかしすぎるのである。

という一文に、大きく頷いてしまいました。

例えば書なんて文字ですし、 それを美的に鑑賞しようというのは考えてみれば難しい話です。

身近なものから美を見出す感性を磨いていないから 借金の代わりに偽物をつかまされたりするんでしょうね。(笑) (なんでも鑑定団で有りがちなケースw)

引き続き赤裸々に生き、 好き嫌いを越えた感性を磨いていきたいと思います。

そして最後に、とに~さんの心優しい計らいにより 永井先生の手相を拝見する機会に恵まれました。

なんでも鑑定団に初めて出演された年齢のところに、 人生のターニングポイントのサインが大きく出ていたのが とても印象的でした。

永井先生のご著書にサインしていただきました。

高天麗舟