鑑定のお客様や友人知人から「厄年」について質問を受けることがあります。
男性/厄年:数え年25歳、大厄:数え年42歳
女性/厄年:数え年19歳、大厄:数え年33歳、小厄:数え年37歳
男女/厄年:満年齢61歳
幼児/厄年:数え年4歳
(佐野厄除け大師HPより)
それぞれ前厄・後厄がつくので厄年を挟んで3年もの期間になります。
四柱推命という個人の運勢を占う占術からみると
「この期間がすべての人にとって衰退期」とは当然いえず
この3年間が飛躍の時期に該当する人もいます。
昨年末、書店でこんな本をみつけました。
宗教学者、島田裕巳先生の「厄年の正体」というコラムが載っていました。
佐野厄除け大師のHPにも載っていますが、日本での厄年の歴史ですが
平安時代には厄年についての記録があり、庶民に広がったのは江戸時代とのこと。
大厄が定着したのも江戸時代で、由来は42歳“死に”・33歳“散々”の語呂合わせから。
年末年始に厄除け・厄払いをする慣習が広まったのは、戦後のことで
1965年頃、栃木にある惣宗官寺が「佐野厄除け大師」と命名され
「厄除け・厄払い」を前面に打ち出すようになり、
私も子供時代に観ていましたが「佐野厄除け大師」のCMで広まったようです。
四柱推命という占術の視点に立つと、どう考えても厄年は気にしなくてOKなのですが
男性の40代初め、女性の30代初め、男女60歳ごろは
社会的立場や女性は一般的に出産・子育てなど変化の多い時なので
前厄・本厄・後厄の3年間のうち
日本人の誰かしらに何かしらの問題が起こるのは避けられないかなと感じます。
コラムによると島田裕巳先生ご自身が大厄の時に災難に遭われ
理不尽なときに「厄年だから」とこじつけでも自分を納得させる理由があることは
有効では?と感じたそうです。
厄年を前面に押し出すことで不安を煽れば厄除け祈祷の商売にもなりますし、
陽極まれば陰の通り、日々のおごりや健康を無視した過ごし方が一定量溜まったら
運もひっくり返ります。
大殺界や空亡の捉え方と似ていますが
厄年だからと消極的に過ごせばいいものでもなく、変化が起こりやすい時には
変化を通して学ぶ時期です。
事故やケガ、病気には毎日気をつけた方がいいものですし、
厄年に当たる時期は、改めて気を引き締めていきましょう!くらいの
イベント的な捉え方でいいかなと思います。