王義之の行書で写経でも始めようかなと思い立ち、その前に改めて般若心経が何なのか?読んでおこうかと枡野俊明さんの本を読んだ。もちろん一度読んだからといって理解できるようなものではないけど、触れておきたかったので読んだ。
禅語を筆で書く身としても非常に有難い本で、般若心経の解説の中に禅語がちりばめられていた。そしてこの言葉を知って急に視界が明るくなった。
『修証一如』しゅうしょういちにょ
「修」は修行のこと、「証」はその修行の結果。
修・証が別のものではなく、ひとつのもの、同じことなのだ、ということ。
ふつうは、修行なり努力なりをして、結果が出るというふうに考えます。しかし、禅では修行している姿、努力を重ねているその姿のなかに、結果もあるとするのです。
139ページより引用
引き寄せ系の本も何冊か読んで「今の気分が大事なんだ」と知ってはいたが、「今の姿や今の気分そのものが、もう未来なんだ」という理解には至っていなかった。
そう考えると、うかうかと先のことを心配して不安に思ったり、なかなか思うように進まなくて焦ったり…といった気分に陥っている場合ではない。
瞬間、瞬間が未来を決めているとは、なんとも気持ちが引き締まる思いだ。
とかいって、またブレブレになったりするんだろうけど笑、ま、それはそれで。
基本的に気をつけるという方向で生きていこうと思う。