『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

泰永書展を終えて

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2025.01.23㈭~26㈰、東京池袋オレンジギャラリーで行われた
泰永書展が無事終わりました。

今回で35回目ですが、師が亡くなってからは5回目になります。


写真は泰永会 廣大抱懐 氏より

私はyoutubuなんてやっているわりに声掛けに関しては消極的で
お客様に対してなんと声を掛けようかと毎回頭を悩ませています。

さらに声をかけたものの、説明するとなると書体の特徴や時代背景など
サラサラと話すには程遠いレベルです。
日頃本など読んでわかったつもりになっていても
やはり自分から話すとなると、いろいろが露わになりますね。

今回、小品3点の他、聯落ちのサイズに王義之の「集字聖教序」を臨書しました。

集字聖教序というのは、書聖「王義之」の真跡から文字を集めて作られています。

現代に置き換えるとこんなイメージでしょうか。


画像引用元:活版印刷研究所

 

元は全て王義之による文字なのですが、一気に書かれたものでなく
寄せ集めなので前後の文字に脈絡が感じられません。

それを踏まえてソックリに臨書するというのも、ひとつの方法らしいのですが
私は作品としてまとめたいので
このバラバラな文字をどうひとつの作品として仕上げていくのか?
そこに苦心しました。

本当はもっと高いものを目指しているのですが、今はこれで精一杯です。

とりあえず筆の弾性は使えたようで圧とハリは出ましたが
今後はより良い作品をたくさん見て、腕と人間を磨いていくしかありません。

ただ、ありがたいことに、この作品を褒めてくださる方もいらっしゃって
そこは素直に受け止めました。(本当にありがとうございます!)

また最終日、中国の方と思われる青年が
やや興奮気味に翻訳機を使って話しかけてくれました。

「これは王義之ですか?集字聖教序ですか?私はこの作品がとても好きです。」

「とても自然な流れで美しいです。」

こんな内容だったと思いますが、とにかくありがたかったです。

その青年自身も中国の動画サイトbilibili
王義之など古典に基づいたペン字を教えているそうで
古典に慣れ親しんている方に褒めていただいたことで嬉しさも増しました。

また、独りで書に向かうというのは本当に孤独な仕事なのですが
それを埋めてくれるような言葉をかけてくださる方もいて
「感動」を通り越して「癒し」を受けました。数日経った今も響いています。

来年はもっともっと自分の満足に近づくものを書きたいです。

 

お忙しいなか、お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。