『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

華のない人生をヨシとする

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最近SNSなどで流れてくる情報を見ていると、 ガツガツした成功哲学から、好きなことをして生きるとか、 思いを手放して他力で生きるとか、ラクをして幸せになるとか、 そんな流れになっているような印象を受けます。

いずれにしても目的は、やっぱり成功だったり、 今の状態から解放されることと思うので 主に手段が変わってきたのかな、といった感じです。

そういったセミナーの記事を見掛けると、つい読んでしまうのですが さも全員が同じような成功を手に出来る錯覚を受けてしまいます。

そこが集客のテクニックなので (つい読ませてしまうテクニックも素晴らしい 笑) ある意味よく出来ていて、ある意味正しいのでしょうが、 十人十色の世の中で、 同じ結果になる事の方が、おかしいことに気づかなければなりません。

四柱推命で一人ひとりの運勢をみていくとその違いがわかるのですが、 例えば、一般的に世間では、 根性があった方が成功に近づけると信じられていますが、 実は根性がないことでスイスイ開運するタイプも実際に存在します。

このように、人それぞれ開運パターンや状況・手段は違うものですし、 良しにつけ悪しきにつけ、 身の丈に沿った運が巡るもの(巡ってしまう)ものだと 感じているところです。

ということで、 自分の人生に華々しい経歴がないことを恥じる必要はないし、 むやみに他人の華々しさを羨むことが「既におかしい」と思うわけです。

そんなことよりも、 自分の弱点を認め、今の状況や実際に与えられている運を顧みて、 まずは身の丈を知ることが大切です。 その作業が済んで、始めてスタート地点に立てるものと思います。

ちょっと文章が長くなりますが、 先日TVで「女性起業家の実情」の特集をしていたのですが、 2~3年前に企業したばかりのある女性が、 写真映えしそうなレストランで、着飾った者同士で集まり、 楽しげに食事をしている写真をSNSに投稿していました。

私には、仕事ウマくいってます!のアピールと 集客のため躍起になっているようにしか映りませんでしたが、 案の定、収入はほとんどないような方でした。

(あ。私も収入はほとんどありませんが、書も占いも 人知れず本物の仕事をしていきたいので、問題ナシです)

どの業界でも集客は難しいものです。 集客のための努力も必要なのはわかるのですが、 魅力あるものには人が自然と集まるものです。 外部へのアプローチはほどほどにして、 内部の充実をはかることが最優先なのでは? と、その特集をみて素朴な疑問が湧きました。

おそらく、内部がスカスカな状態で人を集めることが、 どれほど信用を失い危険なことなのかわかっていないのでしょう。 誇大広告で最終的に苦しむのは自分なのです。

人をみて自分を判断しないこと。 そして、人からみた自分を作らないこと。

さらに。

自転車にまたがったまま停まった状態では 追い風が吹いてもたいして進みませんが、 必死に自転車を漕いでいるところに追い風が吹いたら コワイくらい進みますね。

自分の身の丈を知ったところでヤケになって諦めないこと。 それを踏まえて出来ることをしていくのです。 日頃から出来ることをしておくことで、いざ追い風が来た時、 グンと勢いよく進むことができるのです。

 

高天麗舟