書と占い「運」

書家・占い師 高天麗舟 が日常から考える「運」のあれこれ

人には見合うサイズがある。

過去にも何度かここで書いている残念なお話なのですが(笑)、 四柱推命を勉強して、この世について大きく理解できたことのひとつに、

世の中、生まれながらに本当に運のある人というのはほとんどいない!

というのがあります。

もちろん、実際のところは、生まれた瞬間に決まったものの他に、 本人の努力など後天的要素も加わり無限に変わるものなので、 四柱推命だけでは判断はできません。

ただ、生まれながらに運のある人というのは、向かい風になるところを、同時にそれを緩和させる星が巡ったり、逆に追い風に導くような星が巡ったりと、安定を保てるといった意味合いが強いです。

大半の人は、ようやく吹いてきた追い風と同時に、それを打ち消すような風がもれなくついてきたり、追い打ちをかけるような風が吹き、煽られるようなパターンです。

また生まれ持った運ですが、 麻雀に例えていうと、配られた牌がすでにリーチの人と、 上がり手を考えるだけで途方に暮れるような人とでは、 開始早々すでに大差があるように、 生まれた瞬間にスタートラインがだいぶ違うことは否めません。

だから、いくら成功者に憧れて成功者と同じことをしても、 残念ながら、その成功者と同じ規模では難しいし、 成功者に吹いた追い風がその人には吹かないことがほとんどです。

建築家の安藤忠雄さんは、 規模の大きな建物より、住宅や小規模建築の設計の方が得意です。

低層建築が得意な建築家。高層が得意な建築家。 建築家によって備わっている特性が違います。

安藤忠雄さんクラスでなくても、 街の工務店として人に喜ばれている人もいます。

話を大袈裟に広げると、家計のやりくりが上手だからって、 国家予算のやりくりまで出来るわけではなく…

個人事業規模が得意な人、 世界を股に掛ける大会社の社長が合ってる人。

マザー・テレサ級に世界中の人に愛を注げる人、 周囲の人に愛を注ぐ人。

みんな違います。

素晴らしい人に憧れて真似たい気持ちはわかりますが、 それがその人にフィットするサイズかは別の問題です。

だから、マザーテレサ級に世界中の人を愛せなくても、 恥じることはないと私は思っています。

こう書くと「諦めろというのかーっ!」と ガッカリする人も出てくるかもしれませんが、

逆にマザーテレサに「身内だけを全力で愛しなさい!」と命令しても、 そんなの無理よ~!となるんじゃないでしょうか。(笑)

(いや、実際のところは、この私には想像することもできませんが♪)

単純に、自分の持ち場が、 憧れの対象や素晴らしいと思う人のそれと違うだけと思います。

「違う」ということをわかっておくことで、 「自分の思い通りになれない自分」を責めることもなくなります。

それを踏まえて、自分のサイズの中で精一杯やっていくことが 自分の為でもあり、ひいては世の為、人の為となるのではないでしょうか。

「自分は望むものになれない人間なんだ…」と落ち込んだり責めたりするのではなく、まずは、できる範囲の中で精一杯やることです。

そうしていくうちに、流れの中で次の段階に進む機会が巡ってきます。

 

高天麗舟