『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

伸びしろのある人

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あと一ヶ月ほどで今年も終わりですね。 私個人の一年をザッと振り返ってみたのですが、 今年は四柱推命の「傷官」という星が巡っていたせいか 書と占いの勉強がとても捗りました。

占いではひとつ独自の読み解き方にたどり着きまして、 これまで不可解だった点と点が 線で繋がるような大きな気づきがありました。

書においては、細部にもこだわって慎重に練習していたところ 急にお手本の細かな所まで一目で把握できるようになりました。 あれは本当に不思議な瞬間でした。

が、見えたら見えたで、 見えているものに技術が追い付かない苦しさを味わうことに。 ただ楽しかった練習から苦痛を伴う練習へと変化しました。 それでも「今はこういう時期さ」とひたすら書いていると、

今年の夏前だったでしょうか。 「やっとここまできたね、ここからが僕の本当の指導だよ」 とに言われました。 覚悟したのと同時に嬉しく感じたのを覚えています。

ということで、 現在は1ミリにも満たない線のズレや太さの違いも 見逃されることなくガッチリ指摘される稽古へと変わり、 “道”という楷書一字を書くのに2時間費やすという 苦しいながらも充実した日々を送っています。

しかし、もしこの指導が入門一年目からされていたとしたら… これほどまでに書を楽しいと感じる事はなかったでしょう。

「上手くなりたい!」と心底思って そのために努力したいと覚悟ができた今だからからこそ、 厳しい指導でも素直に受けられていると感じています。

運気の波に無理なく乗れている人(乗っていく人)には 厳しい忠告にも冷静に耳を傾けられる器が備わっているもので 今自分がこういう状況になって、 やっとそういう方々の思いがわかるようになりました。

「確かな一歩を進みたい」 その純粋な気持ちひとつです。

しかし悲しいかな、忠告が必要な人に限って 何を言ってもその真意が届かないという現実。 自分を過大評価していたり、客観視できていなかったり、 過信から忠告を他人事のように聞き流してしまうようです。

また弱い人の場合は、 忠告したとたん、殻にとじ込もってしまいます。 チヤホヤ持ち上げないと動けない人がいたとしたら、 その程度の器だということです。(笑)

自分を客観視することはとても大事です。 「確かな批評を聞き入れられるか?」 伸びしろのある人の特徴ということで、 良いところはどんどん見習っていこう!と思います。

 

高天麗舟