『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

引き寄せではなく、内蔵?

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いわゆる成功者の引き寄せ話など聞いていると、いかにも全員が大金持ちになりそうな印象を受けてしまいますが、

四柱推命など勉強していると、「人それぞれ、持って生まれた運やスペックが違う」ということをイヤというほど思い知らされます。…苦笑

そして「人というのは平等でないんだなぁ…」と、しんみりします。…苦笑

生まれ育った家庭が裕福か・その逆か、愛ある家庭か・その逆かなど、ちょっと考えてみても、確かに人って不平等ですね。…苦笑

私も、お金も心も余裕ある家庭に生まれ育ちたかったですが(笑)、もともと備わっているものが人それぞれ違うのは仕方のないことです。

でも、人それぞれ違うなりに、人それぞれに合った最大限の幸せはあります。これも四柱推命から学んだことです。

今年の書の展覧会で「無為にしてなさざるなし」という老子の一文を書きました。前にも内容は書きましたが、

行為しようとの意志を持たず、しかもすべてを成し遂げる。

これが無為自然の「道」である。

君主がこの「道」にのっとるなら、万物はおのずと生々発展する。

だが、この生々発展の中にありながら も、人は作為したい欲望をおこすものだ。そうした欲望は、無心の徳によって鎮めよう。いや、鎮めようとする意識すら捨て去ることだ。

無心に自然のはたらきに任せれば、天下はおのずと治まる。

というものです。

自然(純粋)に生きていけば、その人にとって最大限の運びになるものを、みずから作為や欲望でそれを邪魔し、阻止しているようなのです。

と言いながらも、まだしつこく大金持ち生活にあこがれる私ですが(笑)、しかし、それを目的に生きてしまうと、行きつくところに行けないで終わるとしか最近は思えなくなってきました。

また、いわゆる「引き寄せ」についても思うところがありまして、

人間が勝手に自力で引き寄せている錯覚に陥っているだけで、実は、単に自分で気づいていないだけのスペックで、もともとは自分に内蔵されているものではないか、ということです。

具体的に書くと、

有名になりたい、お金持ちになりたい!などの欲望を含まない、純粋にやりたいことをしていくことで初めて、引き寄せたいもの(すでに備わっているもの)が発動するのではないか?と。

私利私欲の絡んだものもワクワクしますが(笑)、それだと、どうやら自分の持っているスペックにも気づかず、活かせないまま終わる…というか、活かせないよう組み込まれているのでは?とさえ思うのです。

「身の丈を知る」というと、なんだかまたションボリしてしまいますが(笑)、無為自然の道をいけば万物はおのずと生々発展するそうなので、安心して自分のやりたいことに打ち込んでいこうと思う、今日この頃です

 

高天麗舟