どなたが言い出したのかわかりませんが、巷でラッキーといわれている手相のM字。
1,000人に1人など珍しいといわれていますが、実際どうなのでしょう?
M字に必須な条件「中庸な知能線」
写真のようにM字は
基本四大線(感情線・知能線・生命線・運命線)で構成されています。
日本人ではだいたい10人に一人、知能線の出発点が生命線から離れているのですが
ここが離れているとM字にはなりません。
この「離れ型」の方は、新たな分野に飛び込むのに最適なタイプで
大胆で経験のないことにあまり抵抗なく挑戦できる性質を持ちます。
逆に、知能線の出発点が生命線下部から出発している「くっつき型」の場合
下図のようになります。
「…まぁMだけど」といった感じでしょうか。
「くっつき型」の方も10人に1人くらいでしょうか。
性質としては、幼い頃に引っ込み思案だった方に多くみられ、
周りの言動をみて判断したり、周囲の意見を聞いてから自分の意見を出したり、
とにかく慎重で用心深いタイプ。
ということでM字には、
極端ではない中庸な性質が必須条件になります。
M字に必須な条件「壮年期の運命線」
中指に向かう縦線を運命線といいます。ある方もいますし、ない方もいます。
仕事に本腰をいれる年齢になる頃に現れることが多く、
「自分は頑張っている!」という自覚を持っていると深く現れます。
M字を形成するには、知能線と感情線の間に縦線が入っていればOK。
多くの場合、手首から中指下部まで長めに刻まれていると思いますが
特に知能線と感情線の間がハッキリ表れている場合は、
「30代半ば~40代半ばの期間、理想に向かって邁進する」
となります。
指先に向かっても濃く刻まれているなら
50代以降もアグレッシブに過ごされていきます。
M字に必須な条件「中庸な生命線」
親指のつけ根をグルッと囲む線を生命線といいます。
生命線は、気力・体力・バイタリティ等、生きていく上で大切な活力を表します。
M字には適度に張り出した生命線が欠かせません。
張りのない弧を描けば、気力乏しく
大きく張り出し過ぎていると、タフを通り越してスタミナ有り余る傾向となります。
やはりここでも中庸な生命線が必須です。
M字まとめ
日本人の約8割がM字に必要な知能線タイプでもありますし
手相のM字、実はめずらしくありません。
しかし基本四大線のバランスが良いということは、
人とのトラブルは少なく、穏やかに過ごしやすい傾向ともいえます。
結果的に引き立てを受けやすかったり、仲間を増やしやすかったりなど
そういう面では「ラッキーM」かなと思います。
ただ個人的には「M字があるからラッキー」など、
一喜一憂を招く見方はあまり感心しません。
手相を知る醍醐味は、
それぞれの線の個性を自分の強みとして生かしていくところにある、
そう思っているからです。