『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

何より大事な師匠えらび

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私はこれまで、手相、四柱推命、易、書…と、たくさんの師について
教えを受けてきました。

今改めて実感しているのは、
何かを習得したい時、最初にどの先生から教わるのかという選択は
実は、その後技術を学ぶこと以上に重要だということです。

占いは、それぞれの先生がその占術のどういった点に感銘を受けたか?で
その占術の特性や打ち出し方など重視するポイントが分かれます。

特に昔からある占術は恐ろしく範囲も広いため
先生自身の人生において当たっていた見方や納得した部分が
鑑定や講座に反映されていきます。
そこが講座の個性・持ち味となるのですが、
初めてその占術に触れた弟子にとっては、
そこもその占術においての常識として染みついていくのです。

なので、ヘンにひねった見方をしたり、奇を衒うような見方をする先生だと
教わる内容も反れた傾向になるのですが、
なにせ初めて触れたものなので、反れていることに気づけません。

書という芸術のジャンルにおいては、
講座のように短期の関わりでなく、長い年月関わるものなので余計に
先生自身が書を通してどういったことを学んできたのか、
また先生自身の美感やセンスが露骨に弟子の書に対する姿勢に影響を与えます。
先生の書に対する姿勢が、そのまますり込まれてしまうのです。

ひよこは最初に見たものを親と思うといいますが、
師匠選びにおいても同じで、最初に出会った人から全てすり込まれます。

占いにおいても書においても結局は、その世界のすべての範囲から
師の感性やフィルターを通して獲得されたものを教わることになりますし、
その世界の魅力も師によって気づかされ、弟子の将来の方向性も
師によって変わっていくものと思います。
師匠選びは本当に大切です。

古代の諺にこんなのがあるそうです。
「弟子に心の準備ができた時、ちょうど師匠がやってくる」

 

高天麗舟

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2017、ハンガリー ラダイ博物館にて