『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

感じる機会を奪わない

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今年も、障害のある子を持つお決まりのメンバー3名で

埼玉大学教育学部にお邪魔して、学生さんたちに

障害児育児の生々しい現状(ただの日常ですが。笑)を話してきました。

・妊娠・出産~障害の受容まで

・就学前の療育、入学まで

・学校や教師、行政に望むこと

毎回、こんな順序・内容でお話しさせていただきまして、

最後に私が、悪口めいたことを言っておしまいになる感じです。(笑)

今回は、感激したことがありました。

私たちは、ほぼ毎回

「偏見のない子供の世界は素晴らしい!」という話をするんです。

ウチの娘の場合は、公立の保育園で健常児と一緒に過ごしていました。

上手に話せなくても、上手に走れなくても、

子供なりに娘のお友達は工夫して、娘とかかわってくれました。

ある程度大人になって、

会話がはずまない娘に対して物足りなさを感じたり、

一緒に勉強できなくなったり、

ということで離れていくのは仕方ないにしても、

最初から健常・障害で大人が環境を分けてしまうのはいかがなものか?

と感じているわけです。

今回、特別支援教育を視野に入れている学生さん数名に

お話を伺ったのですが、

やはり子供時代、同じ教室に障害のある子がいて、

その友達との関わりがキッカケになったという話があがりました。

ほ~ら~~~。

実際に数名の人生に影響しているわけですよ、そういった環境がっ!

 

「障害をもった子どもが生まれた責任は親にある」

最近この一言がフェイスブックなどで賑わったようですが、

妊娠前の食事や生活の乱れが原因である、という考えで

そういった意見を持つことに対しては、不思議に思わないのですが

「障害者は社会のお荷物」という風にこの言葉を捉えて

この意見に賛成している人に対しては、

自分が一生健常でいる保証がどこにあると信じているんだろう?

と、ポカ~ンとしてしまい、

また、そういう風に捉えて反対している動きに対しては、

俳優・石田純一氏の「不倫は文化だ!」という

言葉だけが独り歩きした状況を思い出してしまいました。(笑)

 

私は、他の親と同じように、ただ産んだ子を育てているだけで

別に誰に何を言われようと反省もしないし、

娘が障害児として生まれた原因が、仮に妊娠前の生活にあったとしても

「へぇ~」としか思いようがありません。

私のベストな時に、私にとってベストな娘が生まれてきてくれた♪

それだけです。

 

今が幸せであれば、何とも思わない話であり、

障害のある人と関わって人生が変わる人もいる、というのも事実です。

 

高天麗舟