『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

好きな事もないし、ワクワクする事もない。

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今でこそ「自分の好きなことは何か?」に気づけて それに打ち込む日々を送れておりますが、こんな私も以前は 「好きなことをして生きる」「ワクワクすることを仕事にする」 という本や記事を見掛けるたびに焦っていました。

「なるほど、好きなことか♪」と思ったまではいいのですが、 「誰にでも コレだ!という決定的な 好きなことが必ずある!」 という印象を持ってしまったがために 特にコレといった好きなことが思い浮かばない自分に 不甲斐なさを感じては、 それでも自分には何かあるはずだ! と、模索を繰り返す日々になっていきました。

考えてみれば、それらの情報は 「“自分の好きなことが何なのか?” 運よくわかった人」 ばかりが書いたものでして、(笑) そう簡単に 好きなことやワクワクすることなんて見つからないって~! というのが今の正直な思いです。

確かに今思い返してみれば 小学生の頃から気学の暦を読み、中学時代は毎日タロット。 30歳過ぎても雑誌の占い特集ばかりを追う日々で、 書の方は、祖父や書家の伯父のおかげで キレイな字を見掛ける機会は幼い頃から多く、 筆で書かれた伯父からの年賀状をみるのが毎年楽しみでした。

そんなわけで自分のことを自分では よくいるタダの占い好きとしか思っていなくて、 美しい書を見ることも好きという意識なく見ていたことなので まさかコレが噂の “好き・ワクワク” だったのかー!?と 気づいた時には軽くショックを受けました。

勝手にもっと劇的な何かがみつかるものだと思っていたんです。

しかし、どちらも趣味程度で済ませていたら 自分がここまで好きだったことに 気づかないまま終わっていたかもしれません。

プロ意識をもって本格的に学び掘り下げていく中で どんどん好きになっていきました。 そしてようやく「自分はコレが好きだったんだ!」と 自分の情熱に気づいたワケです。

「好きなものをみつける」と聞くと アレかな?コレかな?と頭で練って探そうとしてしまいますが やっぱり自分の外にはなく、実際は意外と地味で 誰に言われなくても自然とやっていたもの、 気づいた時にはやっていたことでした。

ただ生活や収入、儲けなどを前提に考えてしまうと 好き・ワクワクという純粋な気持ちから遠く離れてしまいます。

「好きなこと・ワクワクすること」に気づくコツは 収入を度外視することかもしれません。

収入は取り組んだあとの結果ですから、 (ということで地道にやっている次第)

安易な金儲けで好きなことがボヤけたり、 仕事がこぢんまりしてしまう事の方がもったいないです。

今の時代、親が先回りして塾やお稽古事をさせてしまうことで おのずから芽生えるはずの好みが育ちにくかったり、 収入や形に意識が向き過ぎていることから 純粋な部分が隠れてしまっているような気もします。

まずは興味あるものがあれば手をつけてみることから始めて、 特にやりたいこともないのなら 今やっていることを続けるしかありません。

それほど好きなことでなかったとしても それが開拓のキッカケになるケースもありますし、 好きでないことを続けていく中で 好きなものが見えてくるケースもあります。 またその魅力に気づくほど努力していないだけかもしれません。

急がば回れ。 目の前にあることを堅実にこなしていくことから、と思います。

 

高天麗舟