『書と占い』

書家・占い師 の視点でみえた日常のあれこれ

好きなことで生きていく?~四柱推命からの考察~

「好きなことだけをして生きていく」 「ワクワクすることだけをして生きていく」 こういった本に興味があったもんで、ちょこちょこ読んできました。

ここでちょっと、 生年月日・出生時間で占う「四柱推命」の話になりますが、

上図の比劫(ひごう)という星は、 「自分の思いや自己主張、根性」といったものを表します。

一般的に比劫のエネルギーが大きい方の場合、 自我が強く、バイタリティーがあり、 自分と他人とを割り切って考えられる傾向が強くなります。

ただ、大きすぎる場合には、 自分の思いに固執し、柔軟性がなくなる傾向となりますが。

ということで、 「好きなことだけで生きていく」ことと「比劫」には密接な関係があり、 生まれながらに「好きなことだけで生きていきやすいタイプ」という方も 実際に存在するんです。

それには、以下のような状況にあることが望ましいです。

① 「身旺」と呼ばれるタイプで、 生まれながらに比劫のエネルギーが強いため、 好きなことに集中でき、周囲の影響を受けにくいタイプであるとか、

② 「身旺」でなくても、 10年毎に巡る運気に比劫がやってきて自我が強められるとか、 (こういった時期にブレイクしたりする)

とにかく比劫という星がある程度強い状態にあることです。

そこで、 「好きなことだけをして生きていく」といった発信をしている方々が 実際にどういったタイプでお生まれなのか?確認してみようと、 私が存じ上げている範囲の5名だけではありますが、生年月日を調べて、ちょっと命式を立ててみたんです。

生まれた時間までは調べられなかったので、 四柱ではなく、三柱になってはしまいましたが、 5名のうち4名が、①か②に該当していました。

それだけでなく、その4名中2名には「食傷」という星も巡っていまして、

…ちなみに①と②に該当しない1名は、ほぼ食傷のみで 「従児格(自分のこだわりに忠実に生きるスタイル)」に近い命式でした…

比劫が強いところ、食傷もあると、 自分の思いを伝える能力があったり、人生がそういった流れになる、 などの傾向になってきます。

今回の5名に限ってだけの話なのかもしれませんが、 少なくともこの5名は、生まれながらに 好きなことだけで生きていける「運の良さ」が土壌にあった、 ということになります。

もちろん、そういった方々の苦悩や工夫が下地にあり、 実際に好きなことだけをする自分を許し、 結果として一定の成果が得られた後天的な努力あってのことです。

ただ、比劫が強いタイプは、もともと自他をドライに割り切れる分、 そうできない人の気持ちを汲むことが苦手な傾向になります。

「運の良い人」こそ、 自分の運の良さを客観視し、格別に恵まれている自覚をもって、 自分を標準として捉えないことが大切です。

しかし、こういった発信をされている方がよく言っている 「人に何を言われようとやりたいことをする」とか 「やりたくないことはしない」というのは、 実際に比劫の星をみずから強めるアクションであるのも事実です。

四柱推命から考えると、比劫がないことで幸せになるケースもあるし、 他にも幸運なケースはあるので、ひとくくりには言えないのですが、

もし、生まれながらに比劫が弱い「身弱」(自分に自信を持ちにくい傾向であったり、常に周囲に遠慮しがちな傾向)の方が 好きなことで生きていく生き方を望んだり、 「もうこんなオドオドした自分はイヤ!」というのであれば、 このような主義主張で運を上げることは、確かに有効ではあるのです。

ただ、身旺と真逆の身弱タイプが実行するには、 かなりハードルの高いことになるので、言葉を選んで伝えたく… 占い師の「人」や「幅」が顕著になるところです。

引き続き努めてまいります。

 

高天麗舟