今日は、大佛師 松本明慶 佛像彫刻展 に行ってきました~!
仏像といったら古寺や博物館でみる古美術というイメージが強く、
またそれがあるからこそ、美しく有り難い雰囲気にうつる…ともいえるのですが、
が、が!!
金やプラチナの截金(きりかね)がキラッキラと眩しい現代の仏像も
それはそれは美しいものでした。
いや。何が目的って、もちろん仏像の手相を観るためです。
しかも、今回は自分に課したミッションがありまして…(笑)
そのミッションとは…
「慶派」の継承者である大仏師、松本明慶さんに、直接、
仏像の手相に、決まり事があるのか?
質問をする!
でありました。(笑)
会場に入ってすぐ、
80cmくらいの不動明王やら阿弥陀如来やらが展示されていて圧倒されました。
ただ、手相は大きく分けると
「マスカケ+運命線」「二重知能線+運命線」の2パターンがあって、
同じ工房でも違うのかな?と思いました。
お値段はザックリ500万円あれば、ステキな買い物ができそうな雰囲気でした。
やはり、地蔵菩薩のようなツルンとした仏像は(笑)、お値段控えめ。
千手観音や十一面観音など、手間暇かかりそうなのは、それなりの金額。
…ですよねぇ~。
さて、肝心の大仏師は本日会場にいらっしゃっているのか???
イターーーーー!!
しかし、仏像をお買い求めのお客様とお話になっているようで
話しかけられる雰囲気ではありません。
それが終わると、こんどはエライ雰囲気の人たちに囲まれていて、
もっと話しかけづらい雰囲気になっていきました。
買わずに声だけ掛けるなんて、この無礼者!!って感じです。
デパートの催事場なので会場はそう広くはありません。
そんな中、30分が経ちました。
しかし、まったく話しかけるスキがありません。
でも、諦めたくもありません。
仕方ない…「松本工房」と刺繍の入った作務衣を着た人に聞いてみよう!
といっても、全員が忙しそうに接客しています。
それでもがんばって、30代くらいの女性作務衣スタッフに声掛けてみました。
「あの~、仏像の手相に決まり事ってあるんですか?」
「手相って、線のことですか?
あ、ありますよ♪ 工房では、横2本と縦に一本入れることになってます♪」
やっぱりあったんだぁ~、決まりごと♪♪♪
意味があって彫られていたんだぁ~♪♪♪
「で、横はどの方向なんですか?」
「え~っと…こういうカンジと…あとは…」
「方向は決まっていないんですか?」
「あ、はい。三本入れることは決まっているんですが、あとは彫る人によって…
すいません、勉強不足で。。。」
「いえいえ、ありがとうございました!!」
そっか。それなら同じ工房なのに手相が違うっていうのも納得できるわ~。
いや、でも仏像の手相に関して、その程度の認識なのだろうか…
よっしゃ、もう一人聞いてみよう!(笑)
今度は、30~40代の男性作務衣スタッフをつかまえまして、
「あの~、仏像の手相に決まり事ってあるんですか?」
「あぁ~、中指に向かって運命線を入れています。」
なんと、スタッフの方から積極的に「運命線」という単語がっ!!
「その運命線の出発の位置は手首の真ん中あたりからとか、
決まりはあるんですか??」
「いや、そこまでは…なんとなくこの辺(手首上部)からですかねぇ…」
なるほど。縦線にチカラ入れてるのは何となくわかりました。
が、決定的な納得のいく言葉がいまひとつ出てきません。
しかし、更に30分が経ち、結局狭い会場内を一時間も居てしまいました。
娘が帰宅する時間が近づいています。
最後に会場内をまわって、大仏師を見つけてみましたが
もうどこにもいらっしゃいませんでした。
三社見積りじゃありませんが(笑)、三人に聞くことは必要だろうと
ひとり、ベテラン風の方がいらっしゃったので、その方にターゲットを絞りました。
なんですが、この方も忙しそうで、常に周りに人がいます。
ちょっとしたストーカーみたいに、ベテラン風の方を追い掛け回していました。
すると、私の後ろから、なんとあの大仏師松本明慶さん本人が、
なんとピンで歩いてきました!!!
うわっ♪と思った瞬間、
「すいません!ひとつ教えてください!!
仏像の手相に決まり事ってあるんですか?」
と話しかけていました。
「ありますよ!(キッパリ!)
縦の線…(と言いながら、手相が見える仏像を探し歩き始める)
中指に向かう縦の線、
天を指しているんです。」
ひぇ~!!超・納得!!!
「そ、そうなんですか~♪
他に決められた線ってあるんですか???(我ながらしつこい)」
(ご自身の手に目のイラストを描きながら)
「千手千眼といって千手観音に目の形があります。」
もう、興奮して気を失いそうです!!(笑)
なんとなく手相が彫られていたわけではない!
仏像の手相には意味があったんだ!!!
とわかっただけでも、うれしくて涙が出てきそうなわけです。
まだまだ山のように聞きたいことはありましたが、
嬉しくて放心状態な上、そんな雰囲気ではなかったので(一応空気は読める)、
お礼を言って会場を後にしました。
次のミッションは、目の形の手相の入った千手観音を見つけることです。
正規の千手観音という言い方はおかしいですが、
ある程度大きさがあり、いろんな意味で重みのある千手観音、
というニュアンスで語っておられましたので、
その辺りをヒントにまた探していきたいと思います。