『書と占い』

さいたまで活動している書家・占い師が日々の気づきをあれこれ書いています。

「嫌いな人に感謝」ですと?

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占いはもちろん、スピリチュアルの本やyoutubeもよく見ているのですが
時々、“自分の運を上げるために行なうと良いこと”として
「嫌いな人に感謝する」というのを聞きます。

瞑想の中にも“慈悲の瞑想”というのがあって
自分が嫌いな人や自分を嫌っている人の幸せを祈ります。

いやいやムリムリ。と、つい思ってしまいますが
残念ながら、嫌いな人とも無意識の中では繋がってしまっており
嫌いな人の心の中をコチラで勝手に占うことができるのは、
それが理由のひとつでもあります。

自慢や承認欲求、裏切り、怒り、意地悪…
相手から受けるイヤな面には色々あると思いますが、
なぜ相手がそのような態度をとるのかといったら
相手自信が満たされていないとか、幸せを感じられていないとか、
そういった感情が根本にあるからかな、と想像します。

ということで、“相手の幸せを祈ること”に関しては
やられたことを許せなくても、その方の幸せを祈り、幸せに近づいてもらって、
こちらへのとばっちりが減り、更なる被害者がいなくなるのであれば…
と納得はできます。

しかし、私も好き嫌いがある方なので“感謝”となると腑に落ちません。

参考画像:好き嫌いが激しい手相

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ポイント:感情線が人差し指と中指の間にガッツリ入り込んでいる

ですが先日、ふと気づいたんです。
墨の黒が真っ黒であるほど、紙の白さが際立つように

イヤな人間と出会った経験があるからこそ、
目の前の人がこんなにも素晴らしい人間だとということに気づけるのだと。

確かにみんながみんな良い人であったら、ストレスはないかもしれませんが、
良い人の素晴らしい個性もボヤけて映ってしまうのかもしれません。

他にも、その人のどういう点が嫌いなのか?を通して
自分が大切にしているものがみえてくるので、
自分を知る材料として利用すれば、嫌いな人の存在意義も見出せます。

感謝する理由、意外とありました。苦笑

 最後に。スピリチュアルな本を読むと
イイ人にならなければいけないような気にさせられますが、
だからといって「人を嫌う自分は心の狭い人間なんだ…」などと
自分を否定したり、責めたりする必要はありません。

陰があるから陽もある。
陰がなければ陽もない。

いろんな人いますし、人それぞれなので、ちょっとくらいのイヤだな…なら、ある方が自然かもしれません。

 

高天麗舟