書と占い「運」

書家・占い師 高天麗舟 が日常から考える「運」のあれこれ

世界の基準

その昔、 ミシュランで初めて日本のレストランガイドをつくる頃だったと思いますが、 どういう視点でレストランに星をつけていくのか、 テレビで主な選考基準をミシュランの方が話していました。

「例えば、松茸の土瓶蒸しをどんなに美味しく作ってもダメ。 その店の独創性が見えなければ星はつかない。」

といった内容だったと思いますが、その時、 「フランス人に日本料理がわかるのかよ。」 と、私は思っていました。(笑)

話は変わりますが、先日、母子ともにお世話になっている英語の先生が アメリカの方からお礼状をいただいたそうなのですが、それが 「あの時こういう状況で、アナタがあぁ~して、こぉ~してくれたから 本当にありがたかった、ありがとう!」 といった具合に(笑)、 ひとつひとつ具体的に、また事細かに書かれていたそうなのです。

こんなお手紙いただいたら、 こんな細かく見てくれていたんだ!と、うれしくなってしまいますが、 逆に、相手を批判・指摘する際にも、この要領らしく…(笑)

彼らのDNAには、 細かく相手を見る視点が組み込まれているのかもしれません。 日本人にはあまり馴染みのない感覚だな~ととても興味深く聞きました。

その数日後、いつもお世話になっている書の先生が 芸術の世界基準についてお話してくださったのですが、 この二つの話がひとつになるような、とても面白い話でした。

世界の基準というのは、伝統に則って完璧なまでにこなすのは常識で、 それを踏まえて、独自のものをどう出していくか?が大切なのだそうです。 また“書”に対しても、徹底的に調べあげて理解しているようで 先生も世界に書を出す際には、 なるべく具体的に説明文を書くよう心掛けているそうです。

ミシュランの方は、松茸の土瓶蒸しをはじめ、 日本料理について徹底的に調べ済みだったんでしょうね。 伝統を守った上で次の何か、だったんですね。

…失礼しました。(笑)

でも、襲の色目(かさねのいろめ)で四季を表現することや 「あ」の音を表すのに「安」「阿」「悪」「愛」と たくさんの字を使いこなしていた我々の祖先の感覚は 調べても調べても、理解できないものなのかもしれません♪

さて、春頃から書いておりました作品が展示されます。 書家・野尻泰煌とその弟子たちによる展覧会です。

<第二十六回 泰永書展> ■日程 平成27年9月17日(木)~20日(日) ■時間 11:00~17:00(※初日のみ12:00から) ■会場 JR池袋駅西口 東京芸術劇場(B1F)・アトリエイース

入場無料です。

見掛けたら声を掛けてくださいね~♪

 

高天麗舟